注文住宅の間取りで失敗しない方法 実践編④ 廊下をチェックしよう

間取りで失敗しない方法の実践編の第4弾は廊下をチェックしようです



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家事と子育てのしやすい家

家事と子育てのしやすい家という事で
1、キッチンと脱衣室が隣接して洗濯動線が短い
2、キッチンに隣接して家事コーナーとパントリーが有る
3、配膳動線の短い横並びキッチン
4、脱衣室が3畳あって物干しスペースとして利用できる
5、キッズスペースとして利用する和室に目が届く
という条件の間取りを作って見ました。

よく見直すと廊下が長いこと、折れ曲がっていることに気が付きます。間取りを作っていて廊下が出来ることは仕方がないことですが支障のない範囲で少なくしたいものです。あまり良いたとえではありませんが坪単価50万円の家で1坪無駄な廊下が有ったとすると50万円が無駄になるわけです。

廊下の面積

出典:浄土宗総本山知恩院(意味のある廊下もあります)

上の間取りの廊下の長さは1階2階とも2.5間、畳2.5枚分、1.25坪です。1階の床面積が17.79坪でその7%が廊下です。2階は14.03坪なので約9%が廊下です。坪数に直すと1、2階の合計で2.5坪になります。
はしたない話ですが坪単価50万円とすると125万円です。ちょっともったいない気がしますね。

ちなみに、1階にLDKのある2階建ての住宅の場合、1階の都合で階段の位置が決まることが多く2階の廊下は長くなりがちです。

 

廊下のない間取りは可能か?

「そんなに言うなら廊下を作らないでやってみろよ」という声がかかりそうなのでやってみました。
もちろん
1、キッチンと脱衣室が隣接して洗濯動線が短い
2、キッチンに隣接して家事コーナーとパントリーが有る
3、配膳動線の短い横並びキッチン
4、脱衣室が3畳あって物干しスペースとして利用できる
5、キッズスペースとして利用する和室に目が届く
の条件はそのまま。1、2階とも外枠は同じ大きさで、同じ形でやってみましょう。

1、2階とも廊下はありません0畳0坪です。125万円得しました(^^ゞ?
設計条件の
1、キッチンと脱衣室が隣接して洗濯動線が短い
5、キッズスペースとして利用する和室に目が届く
に関しては若干後退しているところがあります。
それとの引き換えでが7畳だったリビングが10畳になったり、洗面と脱衣を分離して入浴中に洗面を使えたりと、生活の豊かさは格段に向上していると思います。
2階のプレイルームは廊下みたいなものだとも言えますが、移動だけのための廊下ではなくて子供室を狭くした分の子供の遊び場として。またピアノなどを置くスペースだったりお父さんの書斎だったり工夫次第で様々な利用が考えられます。

「子供室は子供が親から隠れてこもる場所にしかならないので快適にする必要はない」という考えから子供室を狭くしてプレイルームを広く取っています。2つの子供室は将来間仕切りを付ける前提で1室にしています。



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廊下が長いのは間取りが未熟

出典:沖縄発!元気が出る筆文字言葉

 

廊下が必要以上に長いと感じたらそれは「もう少し考える余地が有る」サインだと考えて良いと思います。このサイトの他の間取図をご覧ください長い廊下の例はありません。無駄な廊下は作らないという意識をもって間取りを推敲して行くと無駄は省けるものだという事がご理解いただけると思います。天狗ではありませんが、、、

ただ担当者に「廊下を短くしてください」と話しても間取り作りの能力によっては良いものにはならないことがありますのでお気を付けください。

まとめ

よく考えられた間取りにある廊下は、廊下があることで建物全体が良く機能する事がほとんどです。但し冗長な廊下はもう少しよく考えたらもっと良くなる状態というサインになります。あなたのお手元の間取りが「ちょっと廊下が長すぎるのでは」と感じたらもう少し考えてみることをお薦めします。

この記事があなたの家作りのお役に立てることを願っております。

この記事を書いた人

atoriekojima