間取り成功例31坪 家事動線の良い細長敷地でも快適な住宅

間取り30~35坪4LDK北玄関

1階床面積      57.30㎡  17.34坪

2階床面積      46.70㎡  14.13坪

延べ床面積      104.00㎡  31.47坪



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家事動線の良い細長敷地でも快適な住宅

今回は、小規模の細長敷地です。隣地に面した窓からの採光が取れない敷地でいかに快適な家を作るか。それがポイントです。日照・採光の主役は吹抜を介しての2階の南側の窓です。LDKに十分な採光と日照が得られる住宅になりました。

配置計画

間口約6.7m奥行約17m約34坪の細長く区画された分譲地の北側道路の1件です。畑の中の宅地開発で当面南側からの日照が得られます。南からの採光日照がいつの時期まで期待できるかは未知数です。そのメリットがなくなった時を想定しながらなおかつ利用できる日照は利用しよう。という2正面作戦を考えます。
2台駐車したいというご希望から北側の道路に直角に2台の駐車スペースを確保しました。すると南側の隣地との離隔距離が十分ではありません。将来南側に住宅が建って民法の決まりで隣地境界から1m以内の窓に目隠しをするようにと要求されることがない様に1m以上の離隔距離を取っています。

1階平面計画

LDKは合計で16.7畳です。広いスペースではありませんがリビング階段を合わせ2階に吹抜た空間が4畳分あります。さらに4.7畳のプレイルームに空間が繋がっていますので狭苦しさを感じることは無いと思います。これがリビング階段にする大きなメリットですね。
親御様のお泊りを考えて3.75畳の和室を設けました。0.75畳は450幅の板畳でタンスや荷物を置くスペースです。和室の窓には障子が入るので将来目隠しを要求されることは無いと考えました。リビングの幅を9尺から450広げたことで広がり感が大きく変わります。そして2階の壁と揃えるために設けた小さな棚も空間に潤いを与える効果があります。



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2階平面計画

階段を挟んで北に子供室2室、南に寝室とバルコニーのレイアウトです。階段と吹抜に面してプレイルームを設けています。
バルコニーは5.2畳あります。南側で道路からの視線を気にしなくても良いので家族皆の布団を干したり洗濯物を干したり、子供の遊び場やプランターを利用して菜園にも使えます。プレイルームから直に出入りできるのもメリットです。

動線計画

玄関から通り抜け型の土間収納。土間収納から洗面室に直に出入りできるようにしました。家族構成やお客様の頻度などを考慮して家事動線優先にしています。洗面室からトイレに入る形は2階にトイレが有るのでかまわない。という選択です。キッチンは対面式ですが6人掛けのテーブルがご希望なのでカウンターから離れた壁側にレイアウトするようにしました。キッチン前はお子様のスタディーコーナーです。キッチンと洗面室は隣接して洗濯の作業性を考慮しています。洗濯物は2階のバルコニーに干すのがご希望ですが天候の悪い時などは2階のプレイルームや洗面室での室内干しを考えています。

日照と通風

日照 

LDKは南に掃き出しの大きな窓を設けて大きなダイレクトゲインを得られるようにしています。南側隣地に家が建った場合も2階の窓から十分な日照と採光が得られます。

通風

通風を意識して各室は出来るだけ2面に窓を設けるようにしています。1階のLDKは吹抜を通して階段の窓や2階の窓への風の抜けが期待できます。

収納計画

必要な部分に必要な収納を設けるように考えています。延べ床面積の約14%の収納が確保できています。

外観デザイン

分譲住宅で共通したデザインがありそれに準じた片流れのデザインです。

内観デザイン

LDKをワンルームにまとめて狭さを感じないよう配慮しました。リビング上部はリビング階段と合わせて4畳分の吹抜になっていて南側からの採光日照が得られます。

 

まとめ

南側に家が建たなければ快適な暮らしができます。敷地の情況からその可能性が高いとお考えのようです。けれども隣地の事ですからどうなるか分かりません。そうなった場合でも困らないようにすることで安心できると同時により快適な広がりのある家になりました。
この間取りでご家族が末永く幸せな家庭を営まれることを願っています。そしてこの記事が貴方の家作りのお役に立てることを願っております。

この記事を書いた人

atoriekojima