注文住宅間取りに困った時のヒント集 階段位置を見直そう

注文住宅間取りに困った時のヒント集第2弾は階段位置を見直そうです。
階段の位置が悪いことで間取りが上手く行かないことは少なくありません。
階段の位置に関して様々なパターンが有ることを意識しておくと
思い込みだけで考えていた階段の位置や上がり方に関して別の位置や上がり方だったらどうなるだろうと考えることが出来るようになります。
本当はこの辺りが良いのだけれどそこに納まる階段はないだろうか?
と考えて袋小路から抜け出す方法を見出すせることがあります。



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階段位置の3つのパターン

階段の位置は

1、玄関ホール、廊下階段

2、リビング階段

3、リビング奥階段

の3パターンがあります。

玄関ホール、廊下階段の特徴

かつては階段と言えばほとんどがこの形でした。
玄関ホールから直に2階に行くタイプと
玄関から廊下を経由して2階に行くタイプがあります
今でも最も多い形だと言えます。

玄関ホール階段

メリット

玄関ホールからすぐに2階に上がれるので便利であること

特に2階リビングの間取りの時にはこの階段にすることが多いですね

階段の吹き抜けを見せることで玄関の空間を
開放的に見せたりドラマチックに演出したりすることが出来る。
といったメリットがあります。

デメリット

玄関ホールや廊下の位置との関係で建物の端に位置することが多い。
子供が帰ってきたときに顔を合わせずに2階に上がってしまう恐れがあることや
親が知らないうちに外出出来ることをデメリットにあげることも有ります。

玄関にいるお客様の視線が気になる。
また浴室と個室の動線内に玄関が有って冬場に寒い事があります。

 

廊下階段

 

メリット

玄関ホールから廊下経由ですぐに2階に上がれるので便利
2階の間取りに合わせた位置に置ける

個室と水廻りとの連携も取りやすい

玄関にいるお客様の視線が気にならない
といったメリットがあります。

デメリット

玄関ホール階段と同じように

子供が帰ってきたときに顔を合わせずに2階に上がってしまう恐れがあることや
親が知らないうちに外出出来ることをデメリットにあげることも有ります。

 

リビング階段の特徴

リビング階段はリビングの一部が吹き抜けになっていて
そこに階段が有るリビング内階段タイプと
階段自体はリビングに開放されていないけれど
階段の入り口がリビングに開いているリビング付き階段タイプがあります。
リビング階段は高気密高断熱の住宅ができるようになってから普及してきたと言えます。
断熱性の低い住宅では冬場に冷たい空気が
2階から階段を降りてきて足元が冷えるという問題が有り
なかなか踏み切ることは難しい状況でした。

リビング内階段

メリット

玄関ホール階段が玄関の空間の演出に効果が有るのと同じように
リビングの吹き抜けを上がって行く階段は
演出効果が有るのと同時にリビング空間が上に開いて
狭いリビングでも狭さを感じさせないという効果があります。
リビングを通って二階に行くため家族が自然に顔を合わせる事ができます。

デメリット

住宅の断熱性能が悪いと、階段の吹き抜けを通じて2階の冷気が降りて来ます。
住宅の間取り作りで北海道の物件もあります。
北海道のお客様からは吹抜やリビング階段は寒いと言う話は聞きません。
断熱性が高い建物が多くそのような経験がないのでしょう。
むしろ暖かい地方の方のほうが「吹き抜けは寒い」と言われるようです。
リビング階段を作るには断熱性の高い住宅にする必要があります。
もう一つのデメリットは
浴室と個室の動線内にリビングが有ることです。
小さな娘さんは平気ですが思春期の娘さんなど気恥ずかしいことが考えられます。

 

 

リビング付き階段

メリット

家族が自然に顔を合わせることが出来る一方で
玄関や水廻りとも関係を工夫することで
リビング内階段が開放的すぎることからくるデメリットを
解消することが出来ます。

デメリット

住宅の断熱性能が悪いと、階段の吹き抜けを通じて2階の冷気が降りてくる事が考えられます。
但し階段の上り口に扉を付けるなどの工夫により防ぐことが可能です。



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リビング奥階段

リビングを通った奥の水回りに通じる
廊下やホールに上がり口がある階段の事を
リビング奥階段と呼んでいます。
私だけかもしれません。

メリット

家族が自然に顔を合わせることが出来る。
階段部分がリビングから区画されているので
冬のコールドドラフトでリビングが寒いというような事がなくなります。
水廻りと個室の間の動線のプライバシーが確保される。

デメリット

個室から玄関への動線が長く複雑になる。

忙しい朝はリビングのソファーを蹴とばさないように

しないといけません(⌒∇⌒)

まとめ

階段の位置や上がり方、そしてデザインには多種多様な可能性があります。
間取りがしっくりこない時には「階段の位置や上がり方」について別な形ができるのではないかと考えてみてください。

きっと良い間取りに出会えると思います。

この記事があなたの家作りのお役に当てることを願っております。

この記事を書いた人

atoriekojima