【面積表】
1 階床面積 72.71㎡ 22.00坪
2 階床面積 58.80㎡ 17.75坪
延べ床面積 131.38㎡ 39.75坪
広い庭と広いLDKでのびのびと生活を楽しむ家
ウッドデッキイメージ
間取りへのリクエストは次の様なものでした。広い庭で子供を遊ばせたりBBQをしたり豊かな暮らしを楽しむ。広いLDKでのびのび子育てしたい。リビング奥階段で家族のコミュニケーションを図りたい。機能的で無駄のない家事動線にしたい。
配置計画
1、駐車スペースは2+1台分設けました。1台はミニバン用です。
2、BBQなどを楽しむために庭を広く取りウッドデッキを設けました。
3、日当たりが良くて見苦しく無い位置に物干しスペースを設けました。
全体構成
1、建築コストとランニングコストを考えて単純な矩形に近い形を意図しました。
2、1階に玄関、シューズクロゼット(SCL)LDK+和室、洗面、トイレ、脱衣、浴室物干しとファミリークロゼット兼用の家事室。外部空間としてウッドデッキと物干しを設けました。2階に子供室2、室寝室、洗面、トイレ、納戸 とバルコニーを設けました。
3、収納は床面積の14%を確保しました。優良工業化住宅が定める優良の目安13%以上を確保しました。
平面計画
1階平面
1、リビング
・リビングとダイニングと物干を南側に配置しました。LDKは仕切りのない空間で広々とした空間になっています。ウッドデッキを付けて、BBQや子供の外遊びが楽しめるようにし、リビングと一体の空間にしました。
・リビングにはロールスクリーンで仕切れるタタミコーナーを設けました。クロークを設けお片付けのしつけがしやすいように考えました。ピアノはこのタタミコーナーに置くようにしました。
2、キッチン・ダイニング
・配膳に便利な横並びキッチンにしました。ダイニングの隅にスタディーコーナーを設けましたキッチン横から階段ホール、家事室経由で水回りにアクセスします。家事動線を短くして無駄な動きがない様に配慮しました。
3、玄関
・庭を広く取るために北側に寄せた配置にしています。そのため道路から玄関までのアプローチを長く取ることが出来ません。アプローチを玄関ドアの正面から外してポーチに「ため」を作りました。
・玄関ホールに日常利用の靴箱とコート掛けを設けます。
・2畳のシューズクロゼットは十分な収納力を発揮してくれます。
4、水廻り
・入浴時に洗面が使えないという事を無くすため、洗面と脱衣は分離しています。
・キッチン裏に家事室を設けました。家事室は脱衣と外の物干に繋がっていて洗濯に関しての一連の動きが無駄なくできます。家事室は物干しとファミリークロゼットを兼ねています。
5、階段
・家族のコミュニケーションに有効なリビング奥階段を採用しています。
6、和室
・当初は和室のある設計でした、来賓の宿泊や仏壇の設置、どうしても炬燵が欲しい、など和室でなければならないというご希望がないので、リビングと一体になった畳コーナーをお薦めしました。お子様のお昼寝や急な来客時にサッと仕切れるといったことはロールブラインドの設置で十分という判断でした。将来高齢になって2階に上がれなくなった時に寝室として使うとのことでしたが、ベッドを使う事を考えるとタタミよりもフローリングにした方が良いという事も考慮しました。
2階平面
1、寝室と子供室2室を南側に配置し、日照が得られるようにしました。
2、南側に幅広のバルコニーを設け布団干しなどに利用できるようにしました。
3、寝室は8畳で3畳のクロゼット付です。
4、子供室は5.2畳が2室です。将来分割できる形で連結してあります。
5、子供室前にフリースペースを設けました。本棚や机を置いて自由に使うことが出来ます。ピアノを置くことも一案です。
6、2畳分の納戸を設けました。
7、バルコニーを1階の壁のラインから30cm出して リビングの掃き出し窓の庇の働きを持たせました。
動線計画
洗濯動線
洗濯動線は洗濯機⇔洗面室内物干⇔キッチン⇔物干兼家事室となっています。この間にある2枚の扉は引き戸で開放しておくことが可能です。洗面室、家事室で室内干しが可能です。
日照と通風
日照利用によるダイレクトゲイン
リビングの窓は床までの掃き出し窓にして冬期の日照によるダイレクトゲインを重視し昔の「縁側のぬくもり」を再現しています。
通風
通風を意識して各室は出来るだけ2面に窓を設けるようにしています。1階中央にあるダイニングは階段に続く廊下への引き込み戸を開放することで北側の廊下の窓と階段上の窓への通風が可能です。特に階段上の窓は上下の温度差で外気が無風の時でも室内に風が発生します。
収納計画
寝室には3畳のクロゼット、他の各室には1間の収納を設けています。家事室内にには3尺幅のパントリーを設けています。
外観デザイン
道路側外観
ナチュラルモダンをテーマにまとめています。シンプルでシャープな形態がポイントです。ベージュとブラウンの柔らかな色分けで街に溶け込む雰囲気を意識しました。玄関前のポーチにウエルカムの表情を持たせました。
南東側外観図
建物南側に大きな庭を設けました。その奥行きを表現するたにシンボルツリーをリビングの窓の正面とダイニングの窓の正面に植えることを提案します。食事の時に「木に新芽が出たね」とかリビングから外を見て「木に花が咲いたね」とか日々の豊かさを感じていただけるように考えました。
南西側外観
西側は西日を避けるため、最低限の窓だけを設けています。家事室は引き違いにし大きなガラス面にしたいところですが耐震性確保のため引き込みサッシにしています。
インテリアデザイン
LDKがワンルームで使うことが出来ます。ウッドデッキに開かれた掃き出し窓とダイニングの窓からの採光が部屋全体を明るくします。
まとめ
セカンドオピニオンのご依頼です。工務店さんと一緒に作った間取りへの提案をご希望でした。オリジナルを生かした形での修正が難しく全く異なった設計になってしまいました。横並びキッチン、シューズクローク、家事室、パントリー、ピアノなどのご希望は間取りを難しくする要素になります。設計が専業ではない工務店の担当さんとご家族にはちょっと荷が重かったようです。家は一生で一番大きな買い物でこれからずっと住むものです。大きな工事費に比べれば間取り作りの費用はわずかな出費です。セカンドピニオンを有効に利用されると安心した家作りができます。