日当たりの良い家が良いというのは当たり前のことです。
特に最近のように寒い日が続くとしみじみと日だまりの温かさが嬉しいですね。
要望書に「日当たりの良い家」と書かなければならないわけ 理由その1
「要望書のひな形」の一番初めの項目は「日当たりの良い家」となっています。
「専門家に間取りを頼むのだからそんな初歩的な事を書いたら失礼だ」そんな風に思うかも知れません。ところがそれを書いていなかったばっかりに大変な思いをされる方が少なくありません。
要望事項に「日当たりの良い家」と書かないとその重要性を知らない担当者は、他の要望を満たすことだけで手いっぱいで日照の事まで気が回らないというようなお粗末なことが起こります。
初歩的なことが分かっていない、分かっていても間取りに反映できない担当者がいるという事を頭に入れておいてください。
「日当たりの良い家」よりも「家事のしやすい家」?
上の間取り図は契約直前に「これで大丈夫か?」と心配になって「間取り診断」を受けた方の間取りです。「家事のしやすい家」にしてほしいと希望したそうです。間取り図を見るとそのころインターネットでブームになった「家事の楽な家」に似ていなくもないですね。
この間取りでの問題は日照です。
上の図面は冬至の正午にどれくらいの日照が有るかを示したものです。
LDKについている窓はリビングの南面に腰窓が1か所とキッチンの北側の小窓の2か所です。そこからの日照は悲しいほど少ないものですね。リビングのテーブルとソファーのあたりの床が明るく成っているところが日の当たっているところです。
玄関が南にあることでLDKへの日照が得られません。せめてリビングの窓が掃き出し窓ならと思いますが玄関へのアプローチになっているのでそれも出来なかったようです。
「家事のしやすい家」でも「日当たりの良い家」は前提条件
敷地の大きさと道路の位置をお聞きすると、敷地は十分に広く西側道路だとのことでした。
提案したのは上の間取りです。
日照の方は下のようになりました。
玄関を西北に移動しました。するとリビングにもダイニングにもキッチンにも窓が取れます。リビングとダイニングは掃き出し窓ですから、元の案の5倍ほどの面積の日照が得られているのが分かります。デッキとのつながりも得られます。キッチンから洗濯機、洗濯機から物干しへの家事動線もそん色なく、部屋干しへの対応も可能です。
要望書に「日当たりの良い家」と書かなければならないわけ 理由その2
上の例に取り上げたお客様は日当たりの良い家」でなくても良いから「家事のしやすい家」にしてほしいと考えたのでしょうか?
セカンドオピニオンを見て「これで行きます」とおっしゃったことを考えると、そうではなかったことが分かります。「日当たりが良い家」は当たり前の前提でさらに「家事のしやすい家」であってほしいのです。
あなたが望んでいる家を的確に表現し伝えることはとても難しいことです「要望書のひな形」などを利用して漏れのないようにして行くことが大事です
間取りを作る人と打ち合わせる人が違う場合「日当たりの良い家」という事を言葉で言っても当たり前すぎて伝わらないことも有りますので「要望書」に明記することが必要です。出来上がってきた間取り図の説明を受ける時にも要望書と見比べて確認することで日当たりが良いかどうかを確認する機会が増えます。間違えることがないように何重にもチェックするようにしてください。
まとめ
要望書に「日当たりの良い家」と書かなければならないわけ。について一例をあげてみましたがお判りいただけましたでしょうか?あなたの間取りを作ってくれる方が日当たりのよさと家事のしやすさを両立してくれる方であることを願っております。残念ながらそうでなかったとしてもあなたがしっかりとチェックするようにしてくださいネ。
この記事が貴方の家作りのお役に立ちますことを願っております。