間取り40~45坪4LDK 北玄関
1階床面積 78.64㎡ 23.79坪
2階床面積 58.83㎡ 17.80坪
延べ床面積 137.47㎡ 41.58坪
家庭訪問をスッキリ玄関で迎えたい片付け苦手な奥様の家
自称「片付け苦手」の奥様。
お話をお聞きするとフルタイム勤務で会社では責任あるお立場とのこと。
片付けが苦手なのではなく体力の限界を超えた仕事量を抱えていらっしゃる様子です。
片付けやすい収納とお子様やご主人が片付けに協力できるシステムづくりが大切です。
またお子様の担任の先生が来る「家庭訪問」の時には散らかった家を片付けるのが大変で
とても負担に感じるとのこと。
分かりますね。
そのような時のために、お客様の移動ルートを、玄関>玄関ホール>客室だけというように
お客様の入れるゾーンを決めてそこにお客様用トイレと簡単な洗面台を設けて
完結させることも大切です。
配置計画
北側道路で十分に広い敷地です。
北側に道路に平行に2台の駐車しても南には庭が取れます。
お子様とお母様の自転車置き場も必要です。
自転車置き場は意外と大きなスペースが必要です。
1階平面計画
「お子様の学校の先生による家庭訪問が苦手」とのこと、とても良く分かりますね。
日常生活で使っている部屋にお客様を通す為には、普段からある程度片づいていることが必要です。
それが出来る間取りにすることが必要です。
お客様の使うゾーンと家族のゾーンをあいまいに分離して
家族がお客様ゾーンを使う時にはある程度意識して使う様にする。
一方で普段使いの家族ゾーンには機能的な収納を設けて
日々の生活の中で片づけながら生活することが大切です。
客用洗面所
この間取りのポイントは客用洗面所を設けた事です。お客様も洗面所を使いたいことがあります。
そんな時に家族用の洗面所を使っていただくのはどうでしょう?
ちょっと気が引けますね。洗面所はとても生理的なものを感じる場所で、また様々なものが置いてある場所でもあります。
お客様用の洗面所を設けることでこの問題が解決できます。
その上お子様が大きくなった時に洗面所が渋滞するときにも役に立ちます。
ファミリークロゼット
もう一つのポイントはファミリークロゼットと家事室です。
ファミリークロゼットは内玄関の機能があります。
玄関を片付けておくためには十分な収納のある内玄関が便利です。
ファミリークロゼットと一体にすることで靴やコートなどの収納場所が確保されます。
1人に1マスのロッカーを用意することでお子様やご主人にも片付けの習慣を身に着けていただきましょう。
ファミリークロゼットにパントリーを設けることで
買い物から帰って直ぐに片付けることが可能です。
忙しい奥様には食品の買い出しも時間が掛かって負担になります。
買い物の回数を減らすことが出来るパントリーは忙しい奥様には重要なアイテムです。
家事室
家事室は洗面所と兼用です。
脱衣室を専用にすることで浴室使用時の洗面所使用を可能にしています。
そして脱衣場に下着やタオルなどを収納する十分なスペースを取ることが出来ます。
家事室を大きく取っているのは部屋干しスペースを取るためです。
平日の洗濯は部屋干しにするという事ですのでそのスペースを家事室に設けました。
2階平面計画
階段は玄関ホール階段です。
奥様はスケルトン階段にあこがれていたそうです。
ご家族に確認するとお子様が「怖いからいや」という事でした。
そのおかげで階段下の物入れが作れるようになりました。
階段を上がるとフリースペースです。
お子様が希望していた「新しい家では卓球ができるようにしたい」
という夢が実現できました。
その代わり個室の方はやや小さめです。
子供室の前を通って寝室へ行く廊下は階段上の空間の広がりになりました。
廊下の突き当りはインナーバルコニーで個室を通らないアクセスが可能です。
寝室前がバルコニーですので布団干しにも便利ですね。
動線計画
玄関に入って右側がお客様ゾーンです。
ホール経由で和室に入ります。
トイレを利用するお客様も化粧を直すお客様もいるはずです。
トイレに小さな洗面台を設けることで家族用の洗面室を利用しないで済むことがポイントです。
家族のゾーンは玄関から左側です内玄関からファミリークロゼット、経由でキッチンへ。
お子様の帰宅時はファミリークロゼットから家事室兼用の洗面所でうがい手洗い。
そしてキッチンへという動線です
外部の物干しを利用するのは晴れた休日だけという事でした。
利用頻度を考えると脱衣場と物干し場が隣接する必要はないと判断し
脱衣室からキッチン経由で物干しというルートにしました。
日照と通風
日照
LDKは南に面して大きな開口を設けています。
2階の各室も全室南向きにして大きな開口で日照を確保しています。
通風
通風を意識して各室は出来るだけ2面に窓を設けるようにしています。
収納計画
内玄関、ファミリークロゼット、家事室と帰宅動線上に必要な収納を設けて居あます。
キッチンに着くまでに整理しながら収納できるようにしています。
収納床面積はファミリークロゼットのような大きな収納と
寝室や子供室のクロゼットなど必要な場所に必要な収納があり
延べ床面積の約13%の収納が確保できています。
外観デザイン
ウッドデッキやインナーバルコニーの外部空間が
生活に潤いを与えてくれます。
内観デザイン
キッチンからLDKにいる家族の様子が把握できる
明るく楽しい住宅です。
まとめ
フルタイム勤務で会社では責任ある立場の奥様
合理的に問題を解決する事に慣れている様子
「片付いているお家にする」という一人だけでは対応しきれないミッションに
お子様やご主人の協力を仰いで解決しようという発想で
様々なアイデアを取り入れて実現されました。
とても参考になるケースです。
この記事があなたの家作りのお役に立つことを願っています。