家事の負担を少なくするためには洗濯物を干す場所の検討が大切です
地域の気候や家族構成や生活習慣に左右されるので「設計条件のリスト」にも書き込んでいただくようにしています
干すだけではなく畳んで片づける事も含めて一連の動作として考えることが大切です
様々な方法がありますのでご自身の生活を観察して最善の方法を検討しましょう。
室内干しの場所をどこにしたら良いか5パターンの場所と広さと使い勝手を考える
花粉症が国民病になって室内干しのニーズが高まっています
沢山の実例からあなたにあったものを選んでみましょう
1、洗面所型
部屋干しで最も多く採用されているのが洗面所型です
洗濯機を置いてある脱衣室兼用の洗面所は最も便利な室内干しのスペースですね
天井から吊り下げる物干しツールや壁の間に張るワイヤーなどがあると便利です
天気の良い休日にシーツなどの大物の洗濯をして外干しするのと組み合わせることが多いですね
〇メリット
最短の家事動線、最小の面積で済む
✖デメリット
洗面所をお客様が使う事が考えられる場合やお嬢様がいらっしゃる場合などはちょっと困りますね
湿気がこもらないように換気することも大切です
!なるほどアイデア
設計条件のリストに「全自動洗濯機で乾燥までできるので物干し場は不用」書いてあるとホッとします
浴室乾燥、ガス乾燥機も建築士的には大好きです
2、洗面室+物干しコーナー型
洗面室の一角に物干しコーナーを設けるパターン
場合によっては目隠しをする事もあります
このケースでは物干しスペースの扉の上下を開けて湿気がこもるのを防いでいます
廊下や居室との換気を取ると湿気がこもる事も防げます
〇メリット
最短の家事動線、最小の面積の増加で済む事もある
✖デメリット
大物の洗濯には対応できない
!なるほどアイデア
廊下や居室との換気を取ると湿気がこもる事も防げます。24時間換気の経路にしておくのも良い考えです
3、物干室を独立して設ける
洗面室+物干しコーナー型に近いのですが
レイアウトの関係で独立型になる事もあります
〇メリット
室内干しの確保、洗濯機や洗濯物を畳むスペースを置くことも考えられますね
✖デメリット
脱衣室との関係性をうまく取りたいですね
!なるほどアイデア
庭に屋外型の物干し場を設ける場合
キッチンの南側に独立型の物干室を設ける事もあります
4、洗濯室独立型
上の間取りは当ブログ一番人気の
間取り成功例46坪 収納、住みやすさを追求・共働き間取りオタクの家
の洗濯室周りのものです
お子様の多いご家庭やご家族の多い家ではほとんど毎日大量の洗濯をしなければならなくなります
明治以降の「富国強兵。産めよ育てよ」の時代では少し汚れていても気にならない環境でしたが現代ではそうはいきません
独立した洗濯・物干が必要になります。
・洗濯室の位置
家事の中心のキッチンか汚れ物出る浴室の近くまたは外物干しの近くに置くと便利です
出来ればすべてに近いことが理想ですが
敷地条件や他の部屋の情況などで理想通りにいかないのも現実です
〇メリット
洗濯物干しの部屋なので便利に使うことが出来ます
✖デメリット
部屋を一つ作るので他の部屋との関係性で制約が多く間取りが難しくなります
最低でも2帖の大きさが必要なので他の部分を削るか延床面積が増えることになります
!なるほどアイデア
脱衣室と両面使いの家具で仕切る方法があります
両面から使える汚れ物入れや両面から引き出せる引出などのアイデアがあります
「策士、策に溺れる」にならないように気を付ける事も大事です
5、廊下、ホールを利用する
これは2階のホールに室内干しするタイプです
〇メリット
比較的大きなスペースが取りやすく大きなシーツなどを干すことも可能になる事もあります
✖デメリット
洗濯機との距離が大きく成ったり
1階に洗濯機が有って2階のホールに干す場合
濡れて重くなった洗濯物を持って
階段を上がる労力が必要になります
!なるほどアイデア
他の物干し場と組み合わせて大量の洗濯の時だけ
ホールを使うのも便利な方法です
屋外物干し場の位置と使い勝手
屋外に設けるタイプはテラス屋根だけのオープンタイプと
壁の部分を囲ったサンルームタイプがあります
サンルームタイプは花粉症対策の面では室内干しと同じような効果があります
リビングに面したテラスを囲うように作るサンルームタイプ
勝手口にもう置けるバックヤードタイプ
2階のベランダに設けるベランダタイプが考えられます
屋外物干し場にも様々な形が考えられますね
沢山の実例からあなたにあったものを選んでみましょう
オープンタイプ
花粉症には効果がありませんが
小雨位は防げる物干し屋根ですね
価格的に最も設置しやすいです
サンルームタイプ
リビングの外に取り付けるタイプです
リビングの窓から洗濯物が見えるのが良いかどうか検討が必要です
このタイプでも1坪30万円位からの設置ができます
予算の制約がある場合の解決策としても有効だと思います
バックヤードタイプ
勝手口の外側にこのような雨よけがあると便利ですね
物干しに使えるだけでなくゴミ置き場などにも使えます
屋外タイプの注意事項
屋外タイプは新築時ではなくてもリフォームで追加で設置できます
追加で取り付ける場合には近隣の方にも配慮することも必要です
まとめ
花粉症対策などで室内干しへの要求が高まってきています
室内干しと言っても沢山のパターンが考えられます
屋外物干し場にもいくつかのパターンが有ります
単品ではなくこれらを組み合わせて考えれば
あなたのご希望に沿う物干し場ができると思います
この記事があなたの家作りのお役に立ちますことを願っています。