間取り40~45坪4LDKゆったり間取り
1階床面積 73.37㎡ 22.19坪
2階床面積 72.38㎡ 21.89坪
延べ床面積 145.75㎡ 44.09坪
ゆったりした暮らしを楽しむ家
間口13.5mx奥行16.5mのゆったりとした敷地です。このような敷地の物件がセカンドオピニオンになるのは建て主の要望事項が多くてまとまりが付かないケースがほとんどです。ところがこの案件はそのようなことが無くほとんど難しい要素がありません。不思議に思ったのですが、原因はハウスメーカーの提案でした。大きな敷地の西側に3台分の駐車場を取って残った敷地の真ん中に規格のプランを張り付けているだけの提案です。これでは住宅を発注する気にはなりませんね。たぶん住宅の営業を始めたばかりの新人か、よほど忙しくて時間がなかったのでしょう。
ハウスメーカー原案
配置計画
敷地の南側に庭を取ります。庭にすることで南側隣家の日陰を避けて日当たりの良い家になります。当たり前のことですね。そのために建物を横長にします。すると駐車スペースの1台と干渉しますので1台は道路と平行に駐車するようにします。
1階平面計画
東西に長い敷地で南北方向にも余裕が有る理想的な敷地です。全室南向きの日当たりの良い間取りになります。南側にLDKを一列に配置します。リビングに面して和室を設け引違の戸襖でリビングと一体に使えるようになっています。
階段はリビング奥階段で2階から浴室への動線がLDKを通らずに済みます。
2階平面計画
折り返し階段を上がるとプレイルームです。子供室にこもってしまうのではなくリビングやプレイルームで過ごす時間が多い子育てをご希望でした。高気密高断熱の家にする余裕が有れば吹き抜けを作って1階と2階を繋ぐ方法も効果的です。
動線計画
キッチンから直接洗濯室兼用の洗面脱衣室にアクセスできます。洗面室からキッチン経由で勝手口外の物干しに出ることが出来ます。洗面脱衣室に室内干しが可能です。
日照と通風
日照
ゆったりとした敷地で庭も広く子供室と落ち着いた雰囲気が要求される和室以外は全室南向きで、日照に関しては申し分ありません。
通風
通風を意識して各室は出来るだけ2面に窓を設けるようにしています。1階中央にあるリビングとダイニングは北側の和室の窓と階段の窓を開け放つことで通風が得られます。
収納計画
収納床面積は2階の納戸や寝室のクロゼットなど大容量の収納があり延べ床面積の15%の収納が確保できています。
外観デザイン
地域になじむ色遣いを心がけました。周辺の住宅が門塀を作っている状況に合わせて門塀を設置しています。
内観デザイン
南側にある大きな庭との関係を大切にしています。
リビングに面してテラスを設け、ダイニングには庭木が見えることを重視しています。
まとめ
今回のような敷地の状況も良く要求事項も少ない物件のセカンドオピニオンをすることは予想していませんでした。当たり前のことが出来ない住宅の営業担当がいること自体が恐ろしくなります。ハウスメーカーの幹部の方にお願いしたいと思います。目先の利益ばかりを追うだけでなく、お客様から信頼される人間を育てることに力を入れてください。それが長期に見た時の会社の反映であり日本の住宅事情を良くすることになります。