狭小住宅の間取り 日照改善3つのツール その1、光庭・光井戸

狭小住宅というだけで
日当たりも景観もガーデンライフもみんな諦めてしまった
そんな計画が少なくありません

諦める前に敷地周辺の環境を確認してみてください
隣家と隣家の間の隙間から日照があって
以外と日当たりが良かったりすることもあります

狭小住宅であっても終の棲家です
日当たりが良く快適に過ごせる計画にするという視点から
計画を見直してみることをお勧めしています。

下にリンクを貼ったココナラの日当たり改善相談サービスで出会った実例の中から
繰り返し使うことのできた3つのツールについて
有効に機能する条件や使い方などを数回に分けて紹介していきます
今回は光庭(liht court)、光井戸(light well)です

 

図面から一目で解る日照動画を作り改善案を提案します 「こんなに日当たりが悪かったなんて」と後悔したくないあなたに

 



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1、光庭(liht court)、光井戸(light well)

光庭
光庭

狭小住宅なのに庭を作るというと驚かれる方もいらっしゃるかと思います
少なくともここ2~3か月の間にいただいた3件のご相談では
南からの日当たりを全くあきらめたような
南の壁に窓がなかったり縦長のスリット窓であったり
日照を取り込む意図のない設計ばかりでした

近隣の状況によっては光庭というより光井戸という感じになりますが
隣地境界から1m以上離れている窓は
民法による目隠し取付の依頼を受けることもなく
隣家の窓からの角度によってはカーテンを開け放していても
プライバシーを損なう心配がなかったりします

上の画像は都内のとある狭小住宅の春分の正午の日当たりの状況を
外部上空から見たものです
東と南東と南に隣家が迫っていますが隣家の間に「抜け」があり
気持ちの良い日照があります

下の画像は同じ時間の画像で部屋の中から見た光庭です
春から秋にかけてはこのような日あたりを期待できます
秋から冬にかけては日当たりは期待できませんが
「抜け」の解放感は感じることができます

光庭室内
光庭室内

 

直接の朝日ではなくても
目覚めた時に明るい日の光があるのは
体内時計がリセットされる大事な瞬間です
大切にしたいものです

建築基準法上の採光上有効な開口でなくても
部屋を快適にするための有効なツールとなります
日当たりが良い家にするメリットは下の記事に詳しく書きました
参考になさってください

 

2、「抜け」の効用

抜けのある敷地
抜けのある敷地

上に書いた隣家と隣家の間の隙間のことを「抜け」と読んでいます
しっかりと近隣の状況を観察して見つけ出すことが大事です

以前は1軒の敷地だった土地をいくつかに分割して分譲することが
少なくありません
そんな時に分譲地の端の敷地はその隣の敷地には
かつての街並みに合った隣家が建っていて
大きな抜けを見つけることが出来たりします

今回例に使わせていただいた物件の現場は上の画像のような敷地です
右側が同じ分譲地の建物で左側が既存の街区です
正面奥の隣家とその左側の隣家の愛でに間隔があいています
これを「抜け」と呼んでいます

広い敷地だと「抜け」に期待するような設計ではいけませんが
これくらいの狭小感のある敷地だと
日当たり、採光、解放感を得られる貴重な資源として利用できます

その抜けも近隣の建て替えで変わる心配もあります
用途地域や高さ制限などの規制を確認して
検討すれば意外な可能性を見つけることが出来たりします

3、光庭への出入り口

光の当たり方や広さによっては腰窓にすることになりますが
光庭に面した開口部には1200mm幅の引き違い掃き出し窓か
900mm幅のドアをできるだけお勧めしています

1階の目の届かない開口部は防犯が心配ですが
普段あまり開閉しないのでしっかりとした戸締りをして防犯ガラスを採用することで
防犯の問題ははクリアできると考えています

裏原宿にまだ古屋が建っていたころ
ほんの小さな隙間に吊鉢で観葉植物を飾っていました
狭くても地面のある屋外に出ることで
その土地に生きる生活の広がりを意識することが可能です



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4、メンテナンス通路


狭小敷地では屋外の設備機器のために
道路から敷地の奥まで通路をとって部屋の広さを阻害している間取りに出会います

上の図のように光庭に出入り口を設けると
屋外設備の搬入、メンテナンスのルートが確保出来ます
エコキュートのタンクなどは簡単に移動できる大きさではないため
ルートの確保が問題になり
メンテナンス時に想定もしないような費用が掛かることもあります
ドアから出し入れできなくても扉を外せば出し入れできるように
しておくことが大事です

まとめ

狭小住宅でも敷地を良く調べることで
終の棲家として日当たりの良い明るく快適な建物にできる
そんな可能性が少なくないことを知っていただければと思います
まずは敷地の置かれた状態、近隣の建物の様子をよく観察して
心地よい場所を探しだしてみてください

地上では無理でも2階に上がったらどうでしょう?
3階の高さだとどうでしょう?
多くの場合どこかに快適な場所があるものです

その部分を役立ててその土地に心地よく住むことのできる工夫をすることが肝心です
その時光庭・光井戸は重要なツールの一つとなります

日当たりの悪い庭の楽しみ方に関しては下の記事に詳しく書きましたのでご覧ください

この記事を書いた人

atoriekojima