1階床面積 82.64㎡ 25.00坪
延べ床面積 82.64㎡ 25.00坪
平屋でのびのび子育てのコンパクトハウス
北側隣地への日照を配慮して平屋に収めた計画。
配置計画
南側隣地の日影を避けるため出来るだけ北側に寄せて配置します
北側隣地への日影を抑えるために平屋にして北側部分の屋根を低く抑えています
1階平面計画
延べ床面積を25坪に抑えることがご希望
平屋は2階建てよりも面積が広くなりがちです
平屋の中央部分は暗くなりがちです
子供室前の廊下に吹抜を設け屋根の段差部分からのハイサイドライトから採光します
動線計画
家事労働を軽減する方法の一つに洗濯物の室内干しがあります。
採光計画
明治時代以降に建てられた多くの紡績工場はのこぎり型の屋根で広い工場内に、屋根の段差を利用して採光する工夫をしています。倉敷のアイビースクエアはハイサイドライトの再利用は少ないものの屋根をそのまま残したリニューアルは一見の価値がありますね。
出典:倉敷アイビースクエア
下の写真は群馬県桐生市の旧金谷レース工業株式会社鋸屋根工場です。大正8年(1919)に建てられた 国指定登録有形文化財です。屋根の形状は違っていてもハイサイドライトは昔から利用されてきた方法です。
出典:フォートラベル
ハイサイドライトに関しては下の記事に詳しく書いていますのでご覧ください
ハイサイドライトとは?有効な利用法、デメリットと対策(建築士の道具箱)
日照と通風
日照
LDKには東と南、寝室には南に大きな開口で日照を確保しています。
通風
通風を意識して各室は出来るだけ2面に窓を設けるようにしています
1階のLDKは吹抜けを通じて北への通風が得られます。
収納計画
建物中央に玄関から使うシューズクロゼットと廊下から使うクロゼットをまとめました
延べ床面積の11%の収納が確保できています。
外観デザイン
柔らかい色合いの茶系の濃淡のツートーンにしています
北側隣地への日影を抑えるために北側の屋根を低く抑えています
屋根の段差を利用してハイサイドライトを設置して平屋中央の日照と通風を確保しました。
内観デザイン
平屋の中央部は暗くなりがちです
吹抜を作りハイサイドライトで光を取り入れます
1階から開閉できる窓にすれば通風にも効果的です
ハイサイドライトに関しては下の記事に詳しく書きましたのでご覧ください
ハイサイドライトとは?有効な利用法、デメリットと対策(建築士の道具箱)
まとめ
25坪の面積でも豊かな広がりのある空間が可能です
吹抜の形状によってさまざまな表現が可能です
屋根の段差を利用してハイサイドライトで採光・通風を確保するのは建築の常とう手段です